「何でも東京が最先端」と思ってきたのは間違いかもしれないーー。そんな日本の未来を感じさせる展覧会が東京?渋谷で始まった。

 12月7日から?#25915;咯`トした「LONG LIFE DESIGN 1 - 47都道府県の健やかなデザイン展 -」。会場は「渋谷ヒカリエ」8階のクリエイティブ?#25915;謳`ス「8/(はち)」にある「d47 MUSEUM(ディ ヨンナナミュージアム)」だ。

 訪れる?#21462;?0cm×90cmのテーブルが47個並び、それぞれに北海道から沖縄まで各県を代表するものが展示されている。ジャンルは家具から飲料、コンクリートブロック、領収証などまで多岐にわたり、意表を突くセレクトも多い。

 手がけるのはデザイン活動家のナガオカケンメイ氏が率いるD&DEPARTMENT PROJECT。これまで「ロングライフデザイン(=時代や流行に左右されない、息の長いその土地らしいデザイン)」を活動テーマに、各地に根付いた個性を発掘?再発見してきた。

多様なロングライフデザインを47都道府県から集め、その生まれ方や土地との関連性をひもとく。
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「『デザイン』という言葉の意味が少しずつ変わってきたのではないか」とナガオカ氏。「これまでのような東京のデザインが日本のデザインであるという時代は終わりつつある。東京には東京の役割が新しく出てきたし、日本のデザインは47都道府県の個性の集まりである、というようになってきた」という。

 今回の展示でも、それぞれの展示品には、各地のどのような風土から生まれたものか、といった解説が付き、なぜ選ばれたかが納得できる。長年、東京に居住しているとなかなか気づきにくいが、全国各地のものづくりがどのように伝統を受?#26412;@ぎ、さらに進化しているかを発見できる絶好の機会だ。

 ほとんどの展示品や関連商品を、隣接するショップで実際に購入できるのも面白い(一部の食品や衣類は除く。また家具は受注生産?販売の場合もある)。

展示品の一つ、鹿児島発祥のかき氷「氷白熊」(天文館むじゃき)。秘伝のミルクは一子相伝で受?#26412;@がれてきたものという(写真は食品サンプル)。
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 会期は2019年3月4日(月)まで(1月1日は休館)、開館時間は11:00~20:00(19:30まで入館可能)。入館無料。会期中には、出展者が講師となる勉強会や、ナガオカ氏によるトークショーなど、様々なイベントが開催される。各地のものを一カ所で俯瞰できるのは東京?渋谷ならではだが、やはり最終的には「それぞれの土地に足を運んで実際に体験してほしい」(ナガオカ氏)。各地の個性に気づくことは、旅に出かけるきっかけにもなる。次の旅先を探している人にもおすすめだ。

熊本では「天草更紗 いろいろポーチ」(野のや)を展示(写真は天草更紗の参考展示の染物)。カラフルな色遣いや、不思議なかたちをした動物に注目。幾度となく消えかかっ?#32771;?#34899;を地元の染色家、?#20889;澶い工氦丹螭?#24489;興したものだ。「今の時代に合ったものを作っていかないと皆さんに手に取っていただけないので、さらに試行錯誤を繰り返していかない?#21462;梗ㄖ写澶丹螅?/div>
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 「d47 MUSEUM」では、今後この「LONG LIFE DESIGN」展をシリーズ化。2年に一度開く予定で、今回はその第一弾。今後「祭り」「建築」「方言」「アクセサリー」といった様々なテーマを設けて展覧会を企画していくという。